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QMS定着への奮闘日記

No.14 「PDCAを廻す」を考える

2010年 6月10日

 「ドキュメントから見た、NKSの全容・ノウハウ」を明らかにするために、
  リストアップしたドキュメントを「P」「D」「C」「A」の切り口で整理して
  いる。
    (参考:No.12「ドキュメントの整理、始まる」

 「このドキュメントはPかな」「そっちのドキュメントはDだな」といきなり
  分類するのではなく、「P」の器、「C」の器…という風に、それぞれの器と
  その目的を明確にすることから始めた。

  例えば「校正仕様の決定」の場面(プロセス)では、次のような器がある。
     インプット … お客様からの校正(見積)依頼
      P … 顧客ニーズを聞き取るための準備
      D … 顧客ニーズを聞き取る
      C … 顧客ニーズの打ち合わせ結果の確認
      A … 当社の能力と顧客ニーズの調整
     アウトプット … 校正仕様の決定

PDCA

 これを所謂「PDCAサイクル」図に当て嵌めて、次はどう進めようかを話し
  合っている時、こんな意見が出た。
    「PDCAを廻すって、現実の仕事レベルで云うとどういうこと?」
  改めてそう云われると…言葉に詰まった。

  仕事の運用レベルで考えたら…キーワードは「廻す」だろう。
  「廻す」の意味を広辞苑で調べると、次の語意がフィットする。
     ・輪を描くように動かす
     ・次から次へと巡らせて、全体に及ぼす
  形で示すなら、前者が「ループ」で、後者が「スパイラル」かな。

 一般的に「PDCAサイクル」図って、ループのような形をしているけれ
  ども、仕事の一連の流れで考えたら、スパイラルのように進んでいく。

  もしかしたら「PDCA」の切り口で仕事の全容を図式化したら、一般的
  なサイクル図とは全然違ったモノになるかもしれない。

 簡単に、当たり前に「PDCAを廻す」とか云っていたけど、私が想像する
  以上に、その真意は深いように思えてきた。

  どこまで追究出来るか分からないけど、どんな風にPDCAが流れているか、
  色んな場面を想定しながら、立体的に考えてみようと思う。

△ No.15 「QMS運用の質」向上のための、新たな挑戦
▽ No.13 やっと出来た!営業マンの動きと想いが分かる報告書     [ドキュメントを創り上げる迄の実例4]