●2010年 9月 9日
■先日、お客様から「校正してもらった三次元測定機の定盤に傷が付いて
いるじゃないか」という、クレーム連絡があった。
担当した校正員に聞いてみると、「傷を付けた覚えは無いが、初めから
そのような傷があったかどうかも分からない…」
これでは事実も分からず、どこまで行っても水掛け論。
■「いつ傷が付いたか」「どんな傷なのか…」そんな埒の明かない議論を
QMSミーティングでしていると、 トップより
『起きたことを確認することも大事だが、そのようなことを云われて
しまうような「作業の段取り」になっていないかを考えるべき。』
是正処置の発想の拙さを指摘された。
■現状を振り返ってみると、これでは校正前の外観検査はやっているもの
の、その中身は担当する校正員の意識任せになっていたことが分かった。
・外観の状態が直接機能に影響する計測器には何があるのか…
・何をどのようにチェックすれば「キチッと確認した」と云えるのか…
・当社の「確認する姿勢、安心感」をお客様にも伝えたい…
そんな想いを目的として、校正前にお客様危機の外観状態を明確に
するための『受入・引渡状態検査チェック表』が新たに作られた。
◇受入・引渡状態検査チェック表◇
■これによって「お客様機器はどういう状態なのか」を‘見えるカタチ’で、
お客様と当社で共有することが出来る。
これなら、双方とも安心感の持てる「作業の段取り」が確立するだろう。
また一つの失敗から、業務品質を向上させる「手」が構築出来た。
△ No.25 NKS流インフラストラクチャー維持の工夫
▽ No.23 「それは当社のルールですから~」で説明を終わらせている!?