●2010年10月14日
■新人社員が入社して、半年が経過した。
これまでは入社後数日間、本部で会社の概要等を教育し、その後は配属
先のリーダーに任せていた。
その教育は『校正作業手順書』に基づいて行われるのだが、どうしても
実践ありきになりがちで、その計測器の原理等の理解に乏しいところが
あった。
■その気づきから、今期より「本部の通信教育」で、計測器の原理の理解
度アップを図ることにした。
毎月1回、会社が考えた優先の機種順に、新人全員へ同じテーマの
教育資料が配付され、提出された内容で理解度を確認した。
また実技教育も単に手順書通りに行うだけでなく、どういうところにポイン
トをおいてやって欲しいかを統一するためのチェック表を作り、事業所毎
に教育の進捗ややり方がバラバラにならないようにした。
■しかし、そうやって教育のテーマややり方を決めても…どうしても個人の
「差」のようなモノが現れてくる。
なかなか教育とその成果が思い通りにならないと思っているリーダーは
頭を悩まし、本部とフォローの仕方を話し合っていた。
■その状況を知ったトップは次のように説いてくれた。
『そのリーダーは新人にどうなって欲しいと思っているのか…
しかも期限付きで。
それが本人に伝えられていないし、リーダー自身もハッキリさせて
いない。
リーダーとしてだけではなく、「事業所の目標」として新人をどう
したいのか…そこが一番大事なんじゃないか。』
■これまで新人教育は「個人の目標」としか認識していなかった…
しかしトップが説いてくれたことは、「事業所の目標」として考えること…
つまり、事業所の目標を達成するために、新人の力量をどれだけアップ
させなければならないか…という目標を持つこと。
新人教育はまだまだ悪戦苦闘だが、これまで持っていた新人教育の認識
が、一気に拡がったように感じた。