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QMS定着への奮闘日記

No.42 内部監査員が育たない…

2011年1月27日

 前回「職場の雰囲気」や「本部の動き」に関するアンケートについて
  綴り、その結果をお知らせする予定でしたが、思いのほか調査結果
  の整理に時間が掛かっています。

  整理が出来ましたら、後刻紹介したいと思います。

 さて、私事ではありますが、筆者は出産による休暇取得のため、
  先日品質保証関係を担当する「確認担当グループ長」から退いた。

  後任者との引継ぎも当然行ったが、細々とした「やり方」ではなく、
  グループ長としてのスタンスであったり、役割毎の考え方等を伝える
  ことを「引継ぎ」とした。

 そんな中、新任グループ長が監査員なって初めての内部監査が実施
  された。

  進め方や監査内容等は、手順及び監査プログラムが決まっているの
  で、慣れないことによる緊張や戸惑いはあるものの、QMS運用につい
  ての議論は従来通り出来たと思う。

 しかし、その状況をトップに報告したところ、次の指摘がされた。

    『当社の内部監査員が育っていないことや、適切な監査力がない
     ことで現在の内部監査制度を取ってきた。 しかし、
     今後は出来る目を持つ人を育てた方が良いのではないか。』

 私はグループ長として在任した7年間、監査員としての教育を受けながら
  内部監査を運営してきた。
  トップの云う「適切な監査力」を備えていたかどうかは分からないが、
  ‘トップの代弁者’‘QMS運用上の改善の種を探る’を意識しながら、
  内部監査を実施してきたと思っている。

  しかし、それは「いつも参加している」から意識が強く持てたのであって、
  監査員として参加しない限り、他の人には実感し得ないかも知れない。

 そこで会社として取った策は、
    ①被監査部署以外の、2事業所2責任者以上に、参加させる。
    ②本部からは管理責任者や確認担当グループ長だけでなく、
      営業や技術のグループ長も参加する。
    ③3課ミーティング運営などについて、参加者全員で意見交換
      ・議論をする。

  昨年も類似した取り組みを行ったが、どこかオブザーバー的な参加に
  留まり、所運営に活かされなかった部分もあったかも知れない…

  しかし今回のみんなを巻き込む策を実現することで、トップが目指す
  「内部監査のあり方」が、社内に浸透する…そんな期待感!!

  すぐには上手く運用出来なかったり、結果が出ないかも知れないが、
  新しい取り組みの状況や、そこから見えてきたものを紹介出来たら…
  と思う。

△ No.43 奮闘日記を1年間綴ってきて… [定期発信の一時休刊のお知らせ]
▽ No.41 「職場の雰囲気」を知るためのアンケート調査を実施する