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QMS定着への奮闘日記

No.47 NKSのQMSの「有効性」って、どう評価するの?

2012年3月22日

  先日、トップから「ISOの有効性という言葉があるが、具体的に何に
   対しての‘有効性’なのか?」と問われた。

   正直、具体的に考えたこともない私は、「ちゃんと運用してて…上手く
   回っていることじゃないですか…」としどろもどろに答えたが、ハッキリ
   言ってよく分からない。

   これを機に「ISOの‘有効性’とは何か…」について調べてみることに
   した。

  これまでの私は、ISO事務局や仕組みを作る役割でありながら、
   必要な時以外『ISO規格要求事項』を見ることも無かった。

   改めて頭から規格要求事項を読んでみると、「有効性」という言葉は
   17ヶ所有った。
   その多くは「品質マネジメントシステムの有効性~」という使われ方を
   し、それ以外は「教育・訓練の有効性」とか「是正処置の有効性」だっ
   た。

   しかし、どれ一つとして「こうなったら有効(性)」という具体的なこと
   は書かれていない。
   専門書籍や認証機関の書類等にも「有効性を判断~」とは書いて
   はあるものの、その判断基準のような内容もない…

  よく考えると…運用している私たちは「有効性」についてどう捉えて
   いたのか?

   真剣にQMSを構築し、回している。
   QMSでの運用が当たり前なので、時には足踏み状態も有るけれど、
   「有効」とかそうじゃないとか、取り立てて意識したことは無かった。

   しかし、規格要求事項で「QMSの有効性」と謳っているならば、ISO
   を使って業務を動かしている会社である以上、もっと「有効性」を意識
   しなければならないのでは…と気づく。

  当社のQMSの有効性はどうなのか…
   どういう活動が「NKSのQMSの有効性」を立証するのだろう…
   どうなったら「NKSのQMS活動は有効的だね」と評価されるの
   だろう…

   今一度、ISOが云う「有効性」について具体的に考えてみる。
   これまでよりも一歩踏み込んだ見方をすることで、また新たな改善
   の種が発見出来るかな。

△ No.48 「ルールから外れている認識」を持つのと持たないのでは大違い
▽ No.46 内部監査を生中継!! その2      参加者の声から見えてきた、意外な効果の発見