●2012年3月22日
■ 先日、トップから「ISOの有効性という言葉があるが、具体的に何に
対しての‘有効性’なのか?」と問われた。
正直、具体的に考えたこともない私は、「ちゃんと運用してて…上手く
回っていることじゃないですか…」としどろもどろに答えたが、ハッキリ
言ってよく分からない。
これを機に「ISOの‘有効性’とは何か…」について調べてみることに
した。
■ これまでの私は、ISO事務局や仕組みを作る役割でありながら、
必要な時以外『ISO規格要求事項』を見ることも無かった。
改めて頭から規格要求事項を読んでみると、「有効性」という言葉は
17ヶ所有った。
その多くは「品質マネジメントシステムの有効性~」という使われ方を
し、それ以外は「教育・訓練の有効性」とか「是正処置の有効性」だっ
た。
しかし、どれ一つとして「こうなったら有効(性)」という具体的なこと
は書かれていない。
専門書籍や認証機関の書類等にも「有効性を判断~」とは書いて
はあるものの、その判断基準のような内容もない…
■ よく考えると…運用している私たちは「有効性」についてどう捉えて
いたのか?
真剣にQMSを構築し、回している。
QMSでの運用が当たり前なので、時には足踏み状態も有るけれど、
「有効」とかそうじゃないとか、取り立てて意識したことは無かった。
しかし、規格要求事項で「QMSの有効性」と謳っているならば、ISO
を使って業務を動かしている会社である以上、もっと「有効性」を意識
しなければならないのでは…と気づく。
■ 当社のQMSの有効性はどうなのか…
どういう活動が「NKSのQMSの有効性」を立証するのだろう…
どうなったら「NKSのQMS活動は有効的だね」と評価されるの
だろう…
今一度、ISOが云う「有効性」について具体的に考えてみる。
これまでよりも一歩踏み込んだ見方をすることで、また新たな改善
の種が発見出来るかな。
△ No.48 「ルールから外れている認識」を持つのと持たないのでは大違い
▽ No.46 内部監査を生中継!! その2 参加者の声から見えてきた、意外な効果の発見