●2012年6月28日
■ 先日、ある部門がお客様から叱責を受けた。
その内容はこれまでの作業の拙さについての指摘だった。
・作業の内容と校正品質記録が合っていない。
・作業後に貼り付けたラベルに記載ミスがある。
・以前取り決めした脱着方法が実施されていない。 etc.
当社の作業に抱いていた不満を、洗いざらい吐き出してくれた。
本当に情けない話だ。
しかし最後にお客様から「気合いを入れ直して作業に当たって欲しい」と
言われ、こんなに迷惑を掛けていながら、当社の今後に期待してくれてい
ると思ったら、本当に有り難かったし、嬉しかった。
■ 二度とこんな事にならないように、関係者で話し合いが為された。
当事者からは「これからはキチンとやります…」という反省の言葉が上が
り、その協議の模様が部門リーダーからQMSミーティングで報告された。
しかし、その報告を聞いたトップからは更なる叱責が!!
『 反省めいた言葉があると、それで納得している。作業の時はそんな
こと思っていないはず。
ちょんぼをした時、当事者は何を考えていたのか?
その結果がちょんぼになった…それでどうするんだ。
リーダーとして、そんな反省の言葉で「大丈夫だ」と思ったのか?
「このまま仕事を任せて不安だな」と思えるならまだ良い。
不安だと思うから手を打つんだ!! 』
■ トップがISOの導入を決めた理由…個人の腕力や一生懸命さに頼らない
ため。また仕事で社員を迷わさないため。だから「仕組み」で仕事をする。
でも今回は当事者の反省の言葉に乗っかろうとしていた。
もし当事者の反省の意識が途切れたら…不安だ!
当事者の意識で仕事の質は変わってくるかもしれない。しかしどんな意識
であろうと、お客様には「安心・確実」なモノを提供するのが絶対条件。
■ 出先が実務者。仕事を任せるのが不安ならば、不安にならないように「仕
組み」で手を打たねば!
それが当社で求められるリーダーとしての発想であり、姿勢だ。