●2012年7月26日
■ 最近、ホントちょっとしたチョンボが目立つ。
幸い、お客様の製品に影響を及ぼすまでには至っていない事柄ばかりだが、
どうも「これでもQMSの定着?」と首を傾げてしまう。
つい先日は、当社が提供した校正品質記録に「記載ミス」が見つかった。
記載ミス(校正対象機器の型式違い)そのものは…お客様に迷惑を掛けた
のだから重大な問題なんだけど、もっと着目すべき事は、
「何故、記載ミスが残ったまま、お客様に出してしまったか」。
■ 「記載ミス」が出た事実を調べていくと、当事者から残念な発言があった。
「(計測器の)製造番号が合っていれば、型式は変わっていないと思い
込み、注意深く確認していない」
それが結果的に「型式も合っている」となって、通ってしまった。
またこの事態を全社展開し、現状を調査してみると…なんと!
「うちもそうだ」という回答の事業所が約3割もあった。
■ つまり、故意じゃないだろうけど…校正員が「注意深く確認するモノ、し
ないモノ」と勝手により分けている、またその確認行動も蔑ろにしている
という現実が氾濫しているということ?!
この事態を聞いたトップは「校正の危機的状況だ」と危惧した。
『QMSは当社の仕事の正しさを保証するため構築し、運用している。
今回のような確認行動が出来ていないということは、一事が万事、校正
の基本行動そのものが形骸化していないだろうか?』
■ 「基本行動」が決まって十数年…実務者としては、理解も出来ているだろ
うし、行動もまず当たり前に出来るだろう。だから意識せずに行動する
の?これでは到底「校正のプロ集団」になんか見える訳がない。
だったら、どうなれば「校正のプロ集団」と認められる動きになるのか?
そのためには…「校正の基本行動」をキチッと洗い直す必要がある。
そして‘基本行動’の洗い直しが始まった訳だが…これって「校正に携わ
る人の品質」であり、求められる‘力量’だよな。
ならば「力量評価」の見直しも併せて考えていこう。
その動向や感じたことも、状況に合わせて当日記で綴っていこう。