QMS定着への奮闘日記 >

QMS定着への奮闘日記

No.72 「文書の管理」は組織行動を牛耳る!?

2012年9月27日

  QMSで使っている文書の管理や体系等を定めた、「文書管理規定」を
   見直している。

   きっかけは、あるトラブルで手を打った仕組みを「文書管理規定」にも
   盛り込もうということだったが、一部分、人によっては誤解を招く表現が
   あったため、全面的に、具体的かつ簡潔に見直そうとなった。

  「文書管理規定」には、その名の通り、「文書(や記録)」を「管理」
   する規定だから、
      •文書や記録の責任と権限は誰にあるか
      •こんな時に、こうやって文書を運用する
      •出てきた記録の運用や管理はどうするか
   などが書かれている。

   見直しの議論の中で引っ掛かったのが、まさしく「文書の見直し」につい
   てだった。

   どういうときに見直し・レビューをするのか、どのように見直しをするの
   か等、当たり前のように「見直し・レビュー」と云っていたが、「見直し
   ・レビュー」そのものの運用については具体的になっていなかったことが
   議論の中で明らかになった。

  改めて、文書をどう見直し・レビューをするかを整理し、文書の運用を
   ハッキリさせた。
     •どういうときに文書の見直し・レビューを行うのか
     •どのように文書を見直し・レビューをするのか
     •その有効性はどのように確認・評価するのか etc.
   例えば、
     「QMSの運営上の「改善の種」が発見された時は、関連する文書を
      レビューする。」

   とか。ここで見えてきたのが、文書の管理の話をしているようで、実は
   一人一人の、その時々にどのように動くかの‘動き方’の話をしている!?

  こう考えると、ちょっと大袈裟だけど「文書管理規定」は組織の行動を
   牛耳っているとも云える!
   こんな発想はしたことがなかった。「文書管理規定」は文書の話だけだと
   思い込んでいた。

   しかしこの発想は、当社がQMSで実現したい理想型「資料(文書)が
   仕事を完璧にする
」とも通ずる。

   また新たな発見だ。
   QMSの真髄に近づいた気がした。

△ No.73 人の心を動かすリーダーは‘Why’を伝える
▽ No.71 グループ長に復帰、そこにある不安とこれからの動き方