●2012年11月8日
■ 「NKS流内部監査」でも紹介しているが、当社では見えてきた〈改善の
種〉を全社に水平展開している。
しかし最近、運用の不足があったことに気づいた。
全社的な仕組みに関わる〈改善の種〉は、その対策を本部主体で施し全社
展開・運用するが、それ以外の監査対象部署特有の〈改善の種〉は、監査
が終わると放置。
そのため前回と同じ〈改善の種〉が指摘された。
■ この状態を打開すべく、全社展開している『改善の種及び是正処置(履歴)』
とは別に、自部署の〈改善の種〉をキチッと整理し、処理出来る仕組みを
構築。
『部署別 レベルアップ状況表[テーマの進捗一覧]』(上図)ファイルを
サーバー上に掲示し、内部監査に限らず、日常のQMS運用上で「取り上
げたテーマ」「目的」「打つ手」「改善状況」「打った手の有効性の検証」を
当該表で進行・フォローする。
「テーマ」から「有効性」までが一連で見られるため、取り上げられたテ
ーマが途中で放置されているという状況が無くなる訳だ。早速運用開始!
■ 1ヶ月が経過して、運用状況を確認してみることにした。
気分は「どれだけ進んでいるだろう」というワクワク感と、「自部署の問
題を自ら気づいてオープンに出来る責任者はそういないだろうな…」とい
う消極的な気持ちが相俟っていた。
下手したら、どこの部署も運用していないのでは…という不安を抱えなが
ら確認してみると、何と3部署が積極的に取り組んでくれていた。
取り上げたテーマは様々だったが、どんなに些細なテーマであっても、キ
チッと手を打とうとしている。その状況を見てとても感動した!!
仕事に対する取り組み意識・姿勢にも感心!
しかし…それ以外はテーマも取り上げていない。中にはファイルを開いた
形跡もない部署も…やっぱりこれが現実か…と落胆。
この運用の差は「自部署を良くしたい」という想いの差だろう。
■ 人の意識の差を縮めることは難しい…
しかし、自部署のテーマに積極的に取り組める仕組みがあれば、全社ある
程度の運用品質は維持されるのでは。
また難しいテーマにぶち当たったが、QMSの運用品質をレベルアップ出
来るチャンスだ。