●2013年7月4日
■ 当社には「社内校正G(グループ)」という部署がある。
このグループのスタッフ7名で、主に下記2つの業務を担っている。
1.お客様の校正作業で使用する標準器の校正とトレーサビリティの確立
2.お客様のブロックゲージやリングゲージ等の社内集中校正の対応
特に1.は全てでないものの、当社の心臓部を担っている重要部署である。
しかし本部もそうだが、こういう儲けがない裏方の仕事は誤解を受けやす
い。先日も「社内校正Gは忙しくなさそう」「必要なの?」と云うような
声があった。
■ その声を聞いた社内校正Gのグループ長が昨年実績を発表した。
1.標準器の校正
昨年実績で1800台。毎年100台ペースで増加傾向。
→外注校正から社内校正へ取り込むことで、経費削減策を行う。
→1800台全てを外注校正に出したとして、仮に校正費を1台
5万円だったとすると9,000万円。これだけの支出を防ぎ、
会社の利益に繋げている。
2.お客様機器の社内集中校正
昨年実績で約1,860万円の事業所支援を実施。
→ブロックゲージ:13,318台、リングゲージ:1,131台、
ピンゲージ:717台、分銅:227台、温湿度計:102台
騒音計:26台、膜厚標準片:43台
3.標準器の外注校正処理
約1,000台分の外注校正手続きから書類のチェック及び登録。
→上位成績書数十枚に渡り全てトレースが取れているか確認。
■ こんなに具体的な実績は、私も初めて知った…ビックリ!凄い!
きっと「忙しくなさそう」というイメージを持っていた人もみんな、驚い
ただろう。
もしこれらを本部や現業部門で行っていたら…間違いなくパンクする。
それにこの実績報告と一緒に、グループ長の熱い想いも伝わった気がする。
■ 儲けはなくても、現業部門が少しでも運営しやすいようにと、見えないと
ころで努力してくれている。
社内校正Gの陰なる功績があって、当社の校正業務が成り立っている…社
員全員そう認識出来たんじゃないかな。
そしてもう一つ学び得た。「具体的な実績・事実をオモテに出さなければ、
認知も評価もされない」…ということ。
オモテに出さなきゃ分かってももらえないし、何も始まらないんだよね…