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QMS定着への奮闘日記

No.109 見えない‘仕事’をしている立場の陰なる功績

2013年7月4日

  当社には「社内校正G(グループ)」という部署がある。
   このグループのスタッフ7名で、主に下記2つの業務を担っている。
    1.お客様の校正作業で使用する標準器の校正とトレーサビリティの確立
    2.お客様のブロックゲージやリングゲージ等の社内集中校正の対応

   特に1.は全てでないものの、当社の心臓部を担っている重要部署である。

   しかし本部もそうだが、こういう儲けがない裏方の仕事は誤解を受けやす
   い。先日も「社内校正Gは忙しくなさそう」「必要なの?」と云うような
   声があった。

  その声を聞いた社内校正Gのグループ長が昨年実績を発表した。
    1.標準器の校正
     昨年実績で1800台。毎年100台ペースで増加傾向。
       →外注校正から社内校正へ取り込むことで、経費削減策を行う。
       →1800台全てを外注校正に出したとして、仮に校正費を1台
         5万円だったとすると9,000万円。これだけの支出を防ぎ、
         会社の利益に繋げている。
    2.お客様機器の社内集中校正
     昨年実績で約1,860万円の事業所支援を実施。
       →ブロックゲージ:13,318台、リングゲージ:1,131台、
        ピンゲージ:717台、分銅:227台、温湿度計:102台
        騒音計:26台、膜厚標準片:43台
    3.標準器の外注校正処理
     約1,000台分の外注校正手続きから書類のチェック及び登録。
       →上位成績書数十枚に渡り全てトレースが取れているか確認。

  こんなに具体的な実績は、私も初めて知った…ビックリ!凄い!
   きっと「忙しくなさそう」というイメージを持っていた人もみんな、驚い
   ただろう。

   もしこれらを本部や現業部門で行っていたら…間違いなくパンクする。
   それにこの実績報告と一緒に、グループ長の熱い想いも伝わった気がする。

  儲けはなくても、現業部門が少しでも運営しやすいようにと、見えないと
   ころで努力してくれている。

   社内校正Gの陰なる功績があって、当社の校正業務が成り立っている…社
   員全員そう認識出来たんじゃないかな。

   そしてもう一つ学び得た。「具体的な実績・事実をオモテに出さなければ、
   認知も評価もされない」…ということ。
   オモテに出さなきゃ分かってももらえないし、何も始まらないんだよね…

△ No.110 お客様から評価!NKS流リスク回避の努力と運用
▽ No.108 たかが「記録」…されど「記録」