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QMS定着への奮闘日記

No.111 実例 NKS流リスク回避の工夫策

2013年7月18日

  今回は前回綴った当社のリスク回避策「校正に関わる付帯作業のリスク予
   防チェックシート」の中身をご紹介。

   この資料の目的は勿論「校正に関わる付帯作業でトラブルを起こさないた
   めに、予想されるトラブルへ作業着手前に手を打つ」こと。
   リスク予防
   〈実例 図1〉 校正に関わる付帯作業のリスク予防チェックシート
            (温度センサーの脱着作業)

  (ちょっと不鮮明ですが)このリスク予防チェックシートは、5段階のチ
   ェックブロックで構成しています。
    ①運転時に使用している配管・炉・タンク・槽内の媒体(物質)は何
     か?予想されるトラブルは?
    ②どんな設備か?予想されるトラブルは?
    ③温度センサーのタイプは?予想されるトラブルは?
    ④ケーブルの状態はどうなっているか?予想されるトラブルは?
    ⑤どんな作業環境か?予想されるトラブルは?

   温度センサーを脱着する際の確認事項でリスクの高いものから並べ、現
   場で現物をお客様と一緒に確認しながら該当欄にチェックします。

  実際どんな確認をするかというと…一部分をクローズアップ。
      チェック1
    〈実例 図2〉「①配管・炉・タンク・槽内の運転時の媒体」では…
      1)媒体の種類
      2)この媒体によって予想されるトラブル・リスクは何か?
      3)このリスクを解消するためにお客様に依頼することは何か?
      4)このリスクを回避するために当社は何を行うか?
      5)上記3)4)の対策が施されているか、校正作業当日に確認する

   校正作業当日に対策が施されていない、または確認出来ない場合は作業を
   中断します。
   このような確認を5段階のチェックブロック全て行い、安全を確保しま
   す。

  この確認は、温度センサーであれば取付場所毎に行います。だから確認者
   にとっては一つ一つ確認するのは大変だろうし、正直手間だと思っている
   かも知れない…

   だけれども作業者側からすれば、不安を抱えたままの付帯作業は激減した
   だろうし、誰が携わっても最低限同じ質の安全作業が実現出来る訳だ!

  今回は実際当社が使っている資料を紹介しました。次回は「NKSの安全
   への想い」と「リスクアセスメント」について綴りたいと思います。

△ No.112 NKS流リスクアセスメント…だったんだ!
▽ No.110 お客様から評価!NKS流リスク回避の努力と運用