●2013年7月18日
■ 今回は前回綴った当社のリスク回避策「校正に関わる付帯作業のリスク予
防チェックシート」の中身をご紹介。
この資料の目的は勿論「校正に関わる付帯作業でトラブルを起こさないた
めに、予想されるトラブルへ作業着手前に手を打つ」こと。
〈実例 図1〉 校正に関わる付帯作業のリスク予防チェックシート
(温度センサーの脱着作業)
■ (ちょっと不鮮明ですが)このリスク予防チェックシートは、5段階のチ
ェックブロックで構成しています。
①運転時に使用している配管・炉・タンク・槽内の媒体(物質)は何
か?予想されるトラブルは?
②どんな設備か?予想されるトラブルは?
③温度センサーのタイプは?予想されるトラブルは?
④ケーブルの状態はどうなっているか?予想されるトラブルは?
⑤どんな作業環境か?予想されるトラブルは?
温度センサーを脱着する際の確認事項でリスクの高いものから並べ、現
場で現物をお客様と一緒に確認しながら該当欄にチェックします。
■ 実際どんな確認をするかというと…一部分をクローズアップ。
〈実例 図2〉「①配管・炉・タンク・槽内の運転時の媒体」では…
1)媒体の種類
2)この媒体によって予想されるトラブル・リスクは何か?
3)このリスクを解消するためにお客様に依頼することは何か?
4)このリスクを回避するために当社は何を行うか?
5)上記3)4)の対策が施されているか、校正作業当日に確認する
校正作業当日に対策が施されていない、または確認出来ない場合は作業を
中断します。
このような確認を5段階のチェックブロック全て行い、安全を確保しま
す。
■ この確認は、温度センサーであれば取付場所毎に行います。だから確認者
にとっては一つ一つ確認するのは大変だろうし、正直手間だと思っている
かも知れない…
だけれども作業者側からすれば、不安を抱えたままの付帯作業は激減した
だろうし、誰が携わっても最低限同じ質の安全作業が実現出来る訳だ!
■ 今回は実際当社が使っている資料を紹介しました。次回は「NKSの安全
への想い」と「リスクアセスメント」について綴りたいと思います。
△ No.112 NKS流リスクアセスメント…だったんだ!
▽ No.110 お客様から評価!NKS流リスク回避の努力と運用