●2013年8月22日
■ 前回、事業所責任者の仕事時間を把握・分析するための活動「仕事時間
の把握」をご紹介。この活動は責任者だけでなく部下(課員)もやってい
る。
個人毎に各役割をどの位の時間を掛けているかも見ているが、やっぱり
最も気になるのは「終業時間」
多くの企業でも残業に関しては細心の注意を払い、対策を講じていると思
う。何よりも社員の健康が第一。
当社でも「早く帰りましょうね」という声を掛けたり、「週1日は18時に
帰る日」を設けていたけれど、結局は本人次第という現状だった。
■ この現状に対して、社員の健康を一番気に掛けているトップが終業時間
(残業)に関する考え方を説いてくれた。
「残業は基本、上司の指示でやること。その日予定している仕事量
から、上司が部下に当日の終業時間を‘朝’指示するものです。」
そこで登場したのが「残業指示書」↓↓↓
(○○君は×××と△△△の仕事を18時までに終わらせることを明示)
責任者は課員の仕事量を把握し、当日の終業時間を当該表で指示。
責任者自身は、自分の仕事量から「今日は○時の見込み」を計画。
■ これは指示/計画と云うよりも「時間目標」だと思う。
「終業時間の目標」の具体化・見える化で、当月度の忙しさ(売上額)
によって多少前後はするものの、遅くなりがちだった課員・責任者の
終業時間はみるみる改善。また役割毎に掛ける時間にも変化が見ら
れ始めた。
きっと当日朝に「○時までに終わらすぞ!」という終業目標を立てたこ
とで、「それを達成したい!」という想いから、個々の仕事にも時間目
標を意識し、メリハリのある動きになったのだと推測。
■ メリハリある動きは、当然QMS活動の質も左右する。
すぐにはガラッと変わらないかも知れないけど、少しずつの努力によっ
て、社員みんなが健康を維持出来る状況下で、メリハリ持ってハツラツ
と質の高い仕事が出来る…そうなると社員も会社もハッピーだなぁ。
△ No.116 校正責任者の‘パフォーマンス力’を向上させるための 新たな取り組み検討中
▽ No.114 責任者の動きを細かく分析…改善の種がザックザク