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QMS定着への奮闘日記

No.119 何故プロセスの関連図にコマの絵が描かれているの?

2013年9月19日

  さて、現在「品質マニュアル」を改造中。
   一旦今までの表現は白紙にして、まっさらな状態から構築することにし
   た。

   ISO9001:2008の4.2.2項を読む。
   「品質マニュアル」に必要な3項目の内「c) QMSのプロセス間の相互
   関係に関する記述」があり、それを表現するために当社の品質マニュア
   ルには「プロセスの関連図」という付属文書が付いていたんだと改めて
   認識。

  その「プロセスの関連図」には‘独楽(コマ)’の絵が描かれ、そこには
   「経営者の責任」と書かれている。 ちょっと小さいけど↓↓↓
     プロセスの関連図
   この独楽の絵は、以前内部監査を担当してくれていた品質経営研究所の
   加藤重信先生の発案で、独楽のように軸がブレない経営者の上にQMS
   が回っている意味だと教えて貰った。

   その当時は「何となくイメージ」程度だったが、今回改めて見ていると…
   「なんでコマなんだろう?コマじゃなきゃいけないの?」と思った。

  軸を中心にして回るモノには、かざぐるまやルーレット、タイヤやプロ
   ペラ等々ある。なのに何故「コマ」なのか…

   そんな疑問を持って加藤先生の著書を眺めていたら、そこにズバリの回答
   が!  「コマは英語でtop(トップ)と云う
    参考>> 
    加藤重信著「ISO9001:2008を正しく理解しよう」東京電機大学出版局

   経営者の「トップ」という表現と、コマの「トップ」を掛けていたんだ!
   経営者とコマ、どちらも軸がズレると回らない。機能しない。

   すごく合点がいった。この知識は大事にせねば。
   あわよくばコマの絵も変えてしまえと思っていたけど、改めてコマを使っ
   てNKSのプロセスの関連を表現しよう。

   そして新しい「プロセスの関連図」を開示する時は、社員のみんなにも
   「何故コマの絵なのか」をキチッと伝えてあげよう。
   そうすれば、きっとみんなも今以上にQMSの動きが具体的にイメージし
   易くなるだろう。

   改造に取りかかったばかりで、こんな大きな発見!これからどれだけの
   知識が得られるのか…ワクワクする。

△ No.120 この資料は誰のため?使う人を主体とした資料の工夫
▽ No.118 致命傷…ISO要求事項を知らない