●2013年11月7日
■ 以前から構築し直している「バリデーション支援業務」のQMS。
「NKSが考えるバリデーションとバリデーション支援業務とは何か」
「どのように展開することで、お客様に満足頂けるサービスを提供出
来るだろうか」を考えていけばいく程、頭の中が熱を帯び、こんがら
がり、思考が止まってしまった。
■ 再構築に苦戦してやっと分かったことは、これまでバリデーション支援
業務もQMSで運用して来たけれど、所詮「校正業務のQMS」のマ
ネっ子に過ぎなかったこと。そしてバリデーションの基準や本質がま
だまだ理解出来ていなかったということ。
そんななかなか進まない状況を察して、トップがこの17年間のQMS
運営で培ってきたノウハウをふまえて説いてくれた。
「校正業務のQMSは曲がりなりにも軌道に乗っている。
そうなったのは単にルールを決めただけでない。問題に当たるたび
に対策・戦略を組み立ててきた。それには決まった流れがあった。
①1つの仕事を進めるための、1つの「ルール」を決めた
→なのに…ルールは決まっても、どうやって実践するかに
困った…だから
②ルールの実践をリードする「ドキュメント」を創った
→なのに…ドキュメントが期待通りに使われない
…そこで
③期待する仕事を実現させるために必要な「力量」を設定した
→なのに…力量の「ある人」「ない人」が識別されただけ
…次に
④力量保有者を増やすためには「育成システム」を設けた
→なのに…本人のやる気次第で、努力の差が明らかになった
…だったら
⑤モチベーションをアップさせるために「評価システム」を導入
→努力した者はその分評価されるため、更に(自発的に)努力
しようとし始めた
様々な問題を解決してきたが、振り返ってみるとこのような流れで知
恵を絞り、QMSに盛り込み、仕事を進めてきた。
カタチばかりを気にすれば形式的になる。流れに沿って戦略を組み
立てていかなければ現実に馴染まない。」
■ 確かにそうだ!これまで、目の前の問題を改善するために、または社員
が動き易くなるようにと、順に手を打ってきたが、
①ルール→②ドキュメント→③力量→④育成→⑤評価…の
流れ/戦略にのっていたことに改めて気づいた。目から鱗。
幾分頭の中がスッキリしてきた。5つの段階で今どこまで出来ているの
か・いないのかをハッキリさせるところから再スタートしよう。
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詳細は次回号以降で…
△ No.127 QMS運営で最も嬉しい改善
▽ No.125 「無事故宣言」する人・しない人、それぞれのハンドルを握る想い