●2014年2月13日
■ 前回綴った「ドキュメント改訂の変遷リスト」(図1 イメージ)
今回はその詳細をご紹介。
■ お客様と校正業務の契約内容(校正スペックや作業の制約等)を打ち
合わせする時に使用する『お客様ニーズ聞き取り表』(図2)を実サン
プルとすると…
現在『お客様ニーズ聞き取り表』は改版数「17」
つまり『お客様ニーズ聞き取り表』は、そのドキュメントが制定されて
から17回に及ぶ何らかのきっかけがあって、改訂されたと云うこと。
そのきっかけとは業務上のチョンボやトラブル、お客様からのクレー
ム、内部監査での指摘等、当社のQMS運用上で見つかった〈改善
の種〉だ。
■ 例えば改版数「2」では、作業環境の安全性をより具体的に打ち合わ
せ出来るような項目にするために「重要確認事項の詳細化」を追加
した。 (図3 変遷実例 参照)
その背景には、作業環境が「天井裏」だという打合せはしたが、状況
の詳細やリスク・安全対策等は打ち合わせずに作業に取りかかったが
ために、何の不安も持たず天井板の上に載ってしまい、天井板を壊し
てしまったというトラブルがあった。
その時は天井板を凹ましてしまう程度で、ケガなどには繋がらなかった
が、一つ間違えば大惨事になっていたかも知れない。
二度と同じことが起きないように、当事者の注意力ではなく、打合せの
仕組みで徹底させようと‘知恵’を絞った結果、「重要確認事項の詳細
化」追加の改訂になった。
このような 「チョンボ」→「知恵」→「改善」→「運用」→…を17回
繰り返して、現在のドキュメントに至った。おかげさまで同じチョンボは
出していない。
■ 改めて17回の「改訂の変遷」を整理・リスト化して振り返ってみると
…色んなチョンボを出したもんだという情けなさもあるけれど、タダで
は起きない精神で知恵を出し、ここまでの「QMS運用力」を付けてき
たんだな…と感慨深かった。
■ こんな地道で泥臭いNKSのQMS活動だけれども、もしもお客様や読
者様の会社の「QMS活動」や「ドキュメント作成」のヒントになるな
ら…この「ドキュメント改訂の変遷」をシェアしたり、議論したり、提
供したり…と思っています。
そのような場の一つとして、以前当日記でお知らせしました
「QM戦略運営 講演」や「QM戦略実践セミナー」を開催します。
講演・セミナーについては、インターネットで「QM戦略」を検索下さ
いませ。
お問い合わせ等は、下記にメール頂けますと、後ほど担当から折り
返し連絡させて頂きます。
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△ No.137 NKSのQMSの軌跡「QM戦略実践」生の声で提供します
▽ No.135 ドキュメント改訂の裏側に「QMSの知恵」あり