●2016年3月10日
■ 前回アナウンス致しました様に、当社の内部監査の泥臭いところを
「内部監査にかける熱い想い」と題して、数回に渡りご紹介したい
と思います。
■ 今では当社の内部監査の事例を講演したり、専門誌に取り上げら
れたりと、「如何にも充実しています!」という印象ですが、過去に
は本当につまらない、苦い過去がありました。
以前の内部監査の姿は…
1)年1回「内部監査ウィーク」が計画(?)され、社内の内部監査
員が全事業所を一気に回る…しかも第三者審査間際に。
2)決まった書類をチェック、「ココが記入漏れ」だのと重箱の隅
をほじくる「あら捜し」のよう。
3)その時の指摘も「要求事項の4.*項のことが抜けているね、
ハイ、不適合」と、ISO規格の言葉に呪縛。
4)「不適合」「不適合」とわーわー騒ぐから、監査を受ける側は
嫌悪感、拒否感しかない。
「内部監査を効果的にしたい」と悩まれた方には、想像がつく有様
だったのです。
私も現職に就くまでは、監査を受ける側でした。でも私は嫌悪感や
拒否感は無く、言葉は悪いですが「チョロい」と正直思っていました。
だって、決まった書類のチェックで、どんな指摘がされるというの
は大体分かっているのだから、事前に整えておけば良い事。
それで「ちゃんとやれているね」と言われるのだから、こんなに
チョロいことは無い。
■ でも私みたいな社員が「チョロい」と思っているような内部監査に、
社長は満足する訳が無かったのです。もう不満もタラタラ。
1)報告されることは「記入漏れの不適合」ばかり。
2)こんなことしか見つけられない、社内内部監査員の見識不足。
3)記録上の指摘ばかりで、ちっとも会社の改善に繋がらない、
監査員の力量も挙がらない。
■ こういう状況に本当に飽き飽きした社長の一大決心
「もう社員だけの内部監査は諦めよう」
そして思い切った「内部監査の改革」に踏み込むのです。
改革のメインは「外部の見識者を起用」ですが、単に外部の方にや
ってもらうだけでは効果は出ないんですね。
では、具体的にどのような改革をしたのか…続きは次回ご紹介します。
△ No.165 内部監査にかける熱い想い2 「これまでの内部監査を覆す」
▽ No.163 「NKS流内部監査」ありのまま発表してきました