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QMS定着への奮闘日記

No.172 ISOは『安心して忘れてよい仕組み』なんだ…

2016年5月19日

  前回、第三者審査で「優秀な審査員リーダー」との出会いを綴りま
   した。

   その審査員リーダーが雑談の中で教えてくれたのが、題目にも挙
   げた「ISOは安心して忘れてよい仕組み」という話。

   審査員リーダー談
    「ISOの解釈の中には、『安心して忘れてよい仕組み』という
     表現がされることがあります。
     人の記憶は不確かで、考えたり抱えていることが多いと、忘
     れてしまうこともあります。
     それでもキチッと思い出させてくれるのが仕組み。
        ・この時は○○資料を使わなければいけない
        ・△△は誰が実行するか   とか。
     うっかり忘れていても、仕組みにさえ載っていれば、必然的に
     思い出させてくれるのです。」

   なるほど、まさしくその通り。

  それと同時に思ったこと。記憶や経験に依存しなくても、極論知ら
   なくても、「この通りにやってみましょう」と仕組み通りにやって
   みれば、最低限の出来栄えは期待出来るということ。

   これって、当社が仕組み作りの際に、大事にしているコンセプトと
   同じだ。

   ある仕事をするための力量は認定されているけれど、経験数が少な
   くて慣れていなかったり、上手い下手が有ったとしても、「この仕組
   み通りに進める」事さえすれば、誰がやっても最低限の品質は確保
   ・再現出来る。

   それに「この仕組み通りに進めることが出来れば、貴方の力量が認
   定出来ます」と、教育・訓練のテキストにもなる。

  「ISOは安心して忘れてよい仕組み」…ISOとその有効活用を
   熟知された人だからこその表現なんだろうなぁ。

   深い、深い。また一つ勉強になった。

△ No.173 2015年版移行に向けた文書見直し、始動!
▽ No.171 NKSのQMSは二十歳になります