●2016年5月19日
■ 前回、第三者審査で「優秀な審査員リーダー」との出会いを綴りま
した。
その審査員リーダーが雑談の中で教えてくれたのが、題目にも挙
げた「ISOは安心して忘れてよい仕組み」という話。
審査員リーダー談
「ISOの解釈の中には、『安心して忘れてよい仕組み』という
表現がされることがあります。
人の記憶は不確かで、考えたり抱えていることが多いと、忘
れてしまうこともあります。
それでもキチッと思い出させてくれるのが仕組み。
・この時は○○資料を使わなければいけない
・△△は誰が実行するか とか。
うっかり忘れていても、仕組みにさえ載っていれば、必然的に
思い出させてくれるのです。」
なるほど、まさしくその通り。
■ それと同時に思ったこと。記憶や経験に依存しなくても、極論知ら
なくても、「この通りにやってみましょう」と仕組み通りにやって
みれば、最低限の出来栄えは期待出来るということ。
これって、当社が仕組み作りの際に、大事にしているコンセプトと
同じだ。
ある仕事をするための力量は認定されているけれど、経験数が少な
くて慣れていなかったり、上手い下手が有ったとしても、「この仕組
み通りに進める」事さえすれば、誰がやっても最低限の品質は確保
・再現出来る。
それに「この仕組み通りに進めることが出来れば、貴方の力量が認
定出来ます」と、教育・訓練のテキストにもなる。
■ 「ISOは安心して忘れてよい仕組み」…ISOとその有効活用を
熟知された人だからこその表現なんだろうなぁ。
深い、深い。また一つ勉強になった。