●2017年2月9日
■ №190『やって良かった!公開3課ミーティング観察会』で紹介し
ましたように、当社では定期的に、事業所運営の決裁機関である
「3課ミーティング」を事業所同士で観察する取り組みをしていま
す。
普段やっている3課ミーティングは、他から見たらどんな風に映っ
ているのかの意見交換や、参考になる工夫やアドバイス等を自由
に話し合う場です。
■ 先日、A事業所主催の3課ミーティング観察会を実施しました。
『3課ミーティング進行運用手順書』に沿って、当日の案件を進め
ている…
「○○は出来ていますか?」
「出来ています」
「では次のプロセスに進めることを承認します」
「何か問題は有りますか?」
「ありません」
この状況の背景には、各責任者の準備もあるのですが、どうしても
「会話」をしているようには見えず、「それぞれが‘手続き’だけで
進めている」印象を強く感じました。
違う言い方をすれば、「各責任者が、各々の役割をこなし、その結
果を発表している。」なのかもしれません。
それ自体は「QMSで決めたルール通りの言動をしている」なので
good。
■ でも、3課ミーティングの原則「3課責任者の合議制」
→各責任者が、それぞれの見解と責任を持って協議し、
‘事業所としての結論・決裁’を出す
…というにはちょっと物足りない。
「a責任者は、どうして‘出来ている’と判断したのだろう?」
「b責任者は、何を根拠に‘問題ない’に納得したのだろう?」
責任者毎の見解や判断の根拠が発言されたり、時には課毎の意見が
合わず結論が出せなかったり…
そんな生々しい会話ややりとりのある姿を「合議制」のイメージと
して持っていただけに、A事業所の3課ミーティングには空虚な印
象を持ちました。
■ A事業所の運用は、手順書通りなんです。仕事も実現しているん
です。
ただ、仕事の会話ややりとりが少なく、プロセス毎に仕事が進めら
れているだけ。
そんな状態での仕事って、楽しいのかしら…?溌剌としているのか
しら…?(出来れば、楽しく溌剌と仕事をして欲しいなぁ)
■ 「決められた通りにすれば、仕事はそれなりに流れていく」
QMSの‘強み’と‘弱み’を同時に感じた機会でした。
難しい課題です。
△ No.196 サービスマンらしからぬ振る舞いがありました
▽ No.194 時間意識向上のアイテム「チャイムが鳴る時計」