●2017年3月30日
■ 毎月実施している業務品質討議会(所謂、内部監査)で、事業所か
らこんな声がよく挙がります。
「作業者資格がなかなか取れない」
確かに私が入社した20年前に比べると、資格取得のシステムは厳格
になりました。現行の資格取得の流れはこう。
(正直言って、私の頃はこんなに厳しいステップは無かった…)
2つのプロセスで、業務担当G長の判断が入るので、そこをクリア
するのは大変かも知れないけど、認定された社員には、安心して
作業を任せることが出来ます。
■ で、何故「なかなか取れないのか」…
「知識力」の教育・訓練は、社内に技術資料が揃っているので、計
画を立てて、いつでも実施可能。
でも「技術力」の教育・訓練は、社内に対象の機器があればすぐに
実施出来るのですが、無ければ機会を待たなければいけなかった。
「社内にある測定器はいろいろ工夫して、OJT教育に利用したらいい
よ~」と働きかけてはいたけれど、
・標準器を使って壊したら、迷惑を掛けるかもしれない…
・借用するにはコストが掛かる… etc.
「OJT教育をするための実機の手配・確保は大変なんです」
事業所はいろいろ心配していたこと、工夫に苦労していたことに、
やっと気づかされました。
■ そこで会社が打った手「OJT教育用測定器を用意する」
標準器とは別に、全社的に作業頻度が多い計測器を購入(58台)
「OJT教育用測定器」と位置付け、事業所に貸し出しできる仕組み
を作りました。
事業所から借用依頼のあった「OJT教育用測定器」をセットにして、
本部から送り、事業所でOJT教育をする。
■ すると、効果覿面!
運用を始めて3ヶ月が経過しましたが、各所積極的に使用して、作
業資格者に認定された社員が一気に増えました。
「そんな簡単なことで…」と思われるかもしれませんが、そんな発想
がこの20年無かったこと、そんな簡単なことが大きな改善に繋がる
ことを学びました。
コストは掛かりますが、社員の資格が増えることは、会社として大き
なメリットです。
これからも「OJT教育用測定器」を充実しなければです。
■ そして…少しでも事業所の助けになればと、合宿免許みたいな感
じの、事業本部主催「資格取得ための合宿教育」を検討中です。
ワクワクします。
△ No.200 ISO9001:2015年版移行…自信になった工夫「一言で言うと」
▽ No.198 「サービス」とは何か?NKSの本質を学ぶ