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QMS定着への奮闘日記

No.223 QMSは経営・仕事のためにあるんじゃないの?

2018年3月29日

  先日お客様の第2者監査を受審しました。
   その中で次のような質問がありました。

   「ISO9001:2015版に更新されていますが、品質マニュアルはどの
    ように変更されましたか?」

   当社の回答は「何も変わっていません」
   とんでもない回答をしたのでしょうか…お客様は驚かれていました。


  多くの企業様でもISO9001:2015への移行が落ち着き、運用も定着
   されていることと思いますが、一時は「2015年版向け品質マニュ
   アルの対応・改訂」をテーマにしたセミナーが到る所で開催され
   たり、専門誌も関連特集で賑わっていました。

   その中で「2015年版の要求事項に合わせた品質マニュアル作りに
   苦労する」というような話がよく挙がっていたと思います。

   「規格が変われば品質マニュアルも変える」そんな世の常のような
   イメージが、冒頭の質問になったのでしょうか。


  でも、実際当社の品質マニュアルは何も変わっていません。
   多少表現を見直した部分はありますが、そんな程度の変更だけです。

   そもそも当社の品質マニュアルをはじめとするQMS文書は、
   ISO9001規格の条項通りにはなっていませんから、規格が変わったか
   らと言ってQMS文書も合わさなきゃという発想が有りません。

   条項通りのQMS文書の構成になっていなくても、「ISO9001認証」
   は登録されています。

   レベルの高い審査員の方々に当社のQMSをちゃんと見て頂いて、
   「NKSのQMSは、ISO9001:2015規格の精神がちゃんと盛り込まれ
   ていますよ」とお墨付きを貰っています。


  QMSは何のためにあるの?ISO認証を受けるため?審査員に気に
   入ってもらうため?


   「QMSは経営・仕事のためにある」それがNKSの精神です。

   世間・お客様に対してNKSの存在価値を出す、それを仕組みで実現
   しよう、そのあり方を目に見えるカタチにしたのがQMS文書だと捉
   えています。


   私は他社のQMS文書を目にしたことは有りませんが、ISO認証が目的
   じゃない、企業の存在価値に溢れたQMSになると、もっと企業とISO
   がフィットするのに…と感じた今日この頃でした。

   偉そうにすみません。

△ No.224 マネジメントレビュー、表現一つで見違えました
▽ No.222 外部試験所としての「第二者監査」の協力体制を築いています