●2018年3月29日
■ 先日お客様の第2者監査を受審しました。
その中で次のような質問がありました。
「ISO9001:2015版に更新されていますが、品質マニュアルはどの
ように変更されましたか?」
当社の回答は「何も変わっていません」
とんでもない回答をしたのでしょうか…お客様は驚かれていました。
■ 多くの企業様でもISO9001:2015への移行が落ち着き、運用も定着
されていることと思いますが、一時は「2015年版向け品質マニュ
アルの対応・改訂」をテーマにしたセミナーが到る所で開催され
たり、専門誌も関連特集で賑わっていました。
その中で「2015年版の要求事項に合わせた品質マニュアル作りに
苦労する」というような話がよく挙がっていたと思います。
「規格が変われば品質マニュアルも変える」そんな世の常のような
イメージが、冒頭の質問になったのでしょうか。
■ でも、実際当社の品質マニュアルは何も変わっていません。
多少表現を見直した部分はありますが、そんな程度の変更だけです。
そもそも当社の品質マニュアルをはじめとするQMS文書は、
ISO9001規格の条項通りにはなっていませんから、規格が変わったか
らと言ってQMS文書も合わさなきゃという発想が有りません。
条項通りのQMS文書の構成になっていなくても、「ISO9001認証」
は登録されています。
レベルの高い審査員の方々に当社のQMSをちゃんと見て頂いて、
「NKSのQMSは、ISO9001:2015規格の精神がちゃんと盛り込まれ
ていますよ」とお墨付きを貰っています。
■ QMSは何のためにあるの?ISO認証を受けるため?審査員に気に
入ってもらうため?
「QMSは経営・仕事のためにある」それがNKSの精神です。
世間・お客様に対してNKSの存在価値を出す、それを仕組みで実現
しよう、そのあり方を目に見えるカタチにしたのがQMS文書だと捉
えています。
私は他社のQMS文書を目にしたことは有りませんが、ISO認証が目的
じゃない、企業の存在価値に溢れたQMSになると、もっと企業とISO
がフィットするのに…と感じた今日この頃でした。
偉そうにすみません。
△ No.224 マネジメントレビュー、表現一つで見違えました
▽ No.222 外部試験所としての「第二者監査」の協力体制を築いています