QMS定着への奮闘日記 >

QMS定着への奮闘日記

No.232 QMS的働き方改革1 プロセスフロー図から該当マニュアルが特定できます

2018年10月18日

  当社のQMSは41のマニュアル(下位文書含む)で展開していま
   す。
   社内イントラネット上に最新版を掲示しているため、社員の誰もが
   いつでもパソコンから閲覧・確認が出来ます。

   当社のマニュアルは、その名称を見れば何について書かれているか
   分かるようにしていますが、1つのフォルダに纏めてアップしている
   ため、
   マニュアル一覧


   しょっちゅう使っている私はパパっと辿り着きますが、あまり慣れ
   ていない社員だと「どれを見たら良いのだろう…」と迷ってしまっ
   たり、探すのに相当の時間が掛かったりすることもあるようです。

  社員がマニュアルを見る時は、大概「仕事の進め方で迷った時」
   です。

    「お客様から校正仕様の変更連絡があった時、どのように処置
     すればよかったかな…?」
    「測定器が簡易検査で不合格になった、どうすればいい…?」
                              等々

   迷った!まさしくその時に確認して、とっとと進めたいのに、
   「どれだ?どれだ?」と探していたら、流れが止まり、無駄に時間
   だけが過ぎていきます。

   中には時間を掛けても探しくれなくて、「こうだろう」とうろ覚え
   の記憶や勘で進め、結果誤った処置をしてしまっていた…というこ
   ともありました。

   これでは一概に「マニュアルを確認しないのが悪い」とは言い切れ
   ません。

  「今やっているプロセスに関連するマニュアルがパッと分かると、
   探す手間がなくなるのになぁ…」と思いついたのが、‘プロセスと
   マニュアルの関連表’のようなもの。

   そして出来上がったのがコレ ↓↓(一部を紹介)
   kanren-hyo-.jpg

     (業務プロセスとQMS管理文書の関連表)

   左から「業務進行の流れ(プロセスフロー図)」「プロセスの活動
   概要」「関連するQMS管理文書」と並んでいますので、該当する
   プロセスに関連するマニュアルが特定出来ます。

   冒頭で申し上げたように、名称からマニュアルの内容もあらかた分
   かるので、見たいマニュアルにすぐ辿り着けます。

   これで「マニュアルを探す」時間は削減可能です。

  さらに、この関連表のもう一つの活躍が…

   改善の種(不良・クレーム等)の是正時に、処置内容をマニュアル
   に反映させる際、該当するプロセスから「どれだけのマニュアルに
   反映しなければならないか」も特定できます。

   従来「どのマニュアルを直さなきゃいけなかったっけ??」と思い出
   していた時間も削減でき、反映漏れも防げます。

   ささやかですが、この一人二役の関連表は当社のQMS的働き方改革
   の要素の一つとなっています。

△ No.233 QMS的働き方改革2 ドキュメントはプロセス毎で整理整頓
▽ No.231 資料・情報の整理は、働き方改革に繋がるかもしれない!?