イントラネット/コミュニケーション

QMSの運用 情報の共有化

イントラネットによる、情報の共有化から

QMSを運用させる要件…コミュニケーション

QMSがどんなにキチッと構築されたとしても、運用されなければ意味はない。
QMSを上手く運用させるための要件とは何か…と聞かれたら、真っ先に
「仕事に関与する人のコミュニケーション」と答えるでしょう。
では、当社がどんなコミュニケーションをしているのか…
「コミュニケーションの土台作り」から、実際のパフォーマンスまでをご紹介します。

コミュニケーションの土台作り

実際、どんな情報がコミュニケーションには必要なのだろう…
知らなければならない内容
判断・理解に役立つ内容
欲しい情報
     
ここで云う「内容」とは、当然「QMS」
更に具体的に考えて、「QMSの、あるプロセス活動の内容」と特定すれば
より密度の高い情報になります。
逆を云えば…「QMS」がキチッと構築されていなければ、コミュニケーション
の内容は決められないということ。
また、コミュニケーションの徹底を図るために、「報連相の三大原則」
の理論を引用。
《三大原則》 《具現化すると》
「内容」を決める  「○○プロセスの活動」が知りたい
「時間」を決める  「○曜日の×時」にやりとりしよう
「回数」を決める  「週○回」「月×回」は情報が欲しい

コミュニケーションの中身を決める

コミュニケーションは勿論、仕事情報の中身を決める際の当社のモットーは、
共通的な言葉・概念
  関係者が同じ認識の「言葉」で表現
  概念、専門用語は平易な「言葉」で説明

双方向かつ定期的
  発信された情報に対して、必ずフィードバックする仕組み
  タイミングを決めることで、全社一斉に情報を収集
  報連相の習慣化

報告内容は既知の情報
  予め、手の内をさらす
  報告内容で困らせない、悩ませない
  個人の能力や感性に頼らない
以上をふまえると…
コミュニケーション用のドキュメントフォームを良いのでは。
会社が知りたい情報に併せて、ドキュメントフォームを決める
社員は、そのフォームの「空欄」を埋める感覚で記入するだけ

QMSコミュニケーションパフォーマンスを紹介

当社独自のQMSコミュニケーションパフォーマンスの一例をご紹介します。
《コミュニケーションのドキュメント》   《内容・運用》
【事業所】 事業所ミーティング結果 事業所運営上で押さえておきたい情報
週2回、事業所から本部へ情報を発信
【本部】 出来事と対応 「事業所ミーティング結果」を整理・一本化
全社へ情報の水平展開
週2回、本部から事業所へ情報を再発信
【トップ】 QMSミーティング 決裁事項の協議内容・検討経過
上記のドキュメントには、結果だけでなく、途中経過も全て開示。
「議題に上がったきっかけ」~「検討案とその進捗」~「決裁」が、どのような
プロセスを経たのか、その都度出していくことで、理解度を深めます。
上記のドキュメントによるコミュニケーションは次のように流れます。

  [P] 本部:『出来事と対応』で、会社方針や活動テーマを発信
               
  [D] 事業所:実行し、その結果を『事業所ミーティング結果』で報告
               
  [C] 本部:『事業所ミーティング結果』で運用状況や理解度を確認
               
  [A] 『QMSミーティング』で対策を協議、『出来事と対応』で発信
奇しくもこの一連のやりとりは、QMSが機能する大前提PDCAサイクルになっ
ていました。

社内イントラネットでコミュニケーション

『NKSのQMS』でも紹介した通り、当社は全国に11事業所を展開。
全社を分散コントロールするために、「社内イントラネット」を活用しています。

仕事に関わる情報は全て「社内イントラネット」に載せていますが、
当然、QMSコミュニケーションも「社内イントラネット」上で行っています。

社内イントラネットでのコミュニケーションの効果

情報開示が「1対N」
全部丸見えで、情報の握り潰し、忘れが無くなった
モグラ叩き的な対応が解消
瞬時にやりとり出来るため、方針に対するアクション・フォローがスピードアップ
判断基準の同一化、意思の統一化
各課の責任者と、本部のグループ長がダイレクト運営
     ⇒ 「所長」制度を廃止

QMS運用と社内イントラネットは、切っても切れないものに…

以上のように、「社内イントラネット」は当社のQMS運用の必需品。
社内イントラネットを駆使して、仕事情報を共有化。
「社内イントラネット無くして、QMS運用は無し」といっても過言ではありません。
判断基準の統一…瞬時のやりとり…活動の丸見え…
【NKSの気づき】
 実はこの一連の流れで整理すると、運用の「善し悪し」が識別出来るのです。